Love Buddy 罪深きエクスタシー

神谷 幸弥(さや)

2019-01-30
恋愛ヒストリア
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塞がれた唇、すぐ目の前に見えるMの閉じた瞳、何が起きているのかを理解した時には、既に彼の顔は離れていた。予想だにしない彼の行為に面くらい、口元に両手を当て慌ててベッドから降りた。

な…何を…

悪ぃ、悪ぃ。
お前があんまり可愛いこと言うから、つい…

可愛い?
ちょっとM、頭、大丈夫?

酷ぇな、おい…

だって、訳分かんないこと言ってるし。

妬いてたんだろ? お前。
俺の側に他の女が寄ってきてたから。

彼の言ったことは核心を突いている。とはいえ、得意満面の彼に地味に腹が立つ。

そ…そんなんじゃないわよ!

素直じゃねぇなあ。ま、そこが可愛いんだけどな。

ひゃっ…

Mの左腕がベッドサイドに立つ私の腰を捉え、ぐいっと脇に抱えるように引き寄せた。離れる間もなく頭の後を押さえられる私。

んっ…

Mの唇の感触にホテルでのひとときの記憶がよみがえってくる。吸い付いてくる彼の唇を受け入れ自分の唇を重ねる。催促するかのように彼の舌が唇をつつく。薄く口を開くと中に彼の舌が滑り込んできた。

口の中に自分以外の誰かの舌があるということは初めてで、どうして良いのか分からず舌を付け根近くまで引っ込めた。彼の舌が探るように私の口の中でゆっくりと動く。今まで味わったことのない感覚に戸惑いつつ、彼の舌に自分の舌を重ねた。

唇を重ねる男女のシルエット
※イメージ画像/publicdomainq.net

会話を交わすように彼と私の舌が絡み合い、いつしか2人の舌は彼の口内に移っていた。流されていると頭では分かっていたものの沸き立つ快感に抗えず、むさぼるように彼の舌を追っていた。

彼が左手で器用にブラウスのボタンを外し、ブラの中をまさぐり胸の先端部分の突起を指で弾いた。その瞬間、電流が走ったように身体がビクッと跳ね声が漏れた。

ユキ?

唇を離す彼。頭がぼーっとして言葉を返すことが出来ず彼を見つめた。

お前…まさか…今ので…

カーッと身体が熱くなり、頬が上気していくのが自分でも分かった。

エロっ。そんな顔、俺以外のやつに見せんなよ。
けど、お前の別れた旦那は見てたってことだよな。
ちくしょう…妬けるなぁ…クソっ…

Mだけ…

え?

今まで気持ち良いなんて思ったことないし、こんな風になったの初めてだから…

マジか?

言葉は返さずコクリと頷いた。

やっぱ、お前サイコー。
今度、続きやろうぜ。

したり顔で背中に腕を回す彼。

何、言ってんの。するわけないでしょ。

彼の腕からすり抜けベッドから降りた。

またお預けかよ。可哀想な俺のムスコ。

これみよがしに自分の股間を指差す彼。

心配して損した。それだけ元気なら、もう帰る。

ぷくっと頬を膨らませ顔をそむけた。

ごめん。ちょっと調子に乗りすぎた。

シュンとする彼の姿がツボをつき、思わず笑みが溢れた。

怒ってないから。明日は土曜日で休みだし、朝から来れるわよ。

良かったぁ。じゃあ、俺ん家に行って、着替えとか持ってきてくれるか?

私が? 奥さんは?

これ、俺ん家の合鍵。いつかお前に渡そうって思ってた。勝手に入って適当に持ってきてくれ。お前ん家から此処まで遠いし、なんだったら今晩泊まってても良いぞ。

奥さんのことには触れずに枕元に置いてある鍵を寄越す彼。

いくら泊まっても良いって言われても…
奥さんと子供がいる家に泊まれるわけないよ…。

そんなこと気にしなくても、家には誰もいないから。

彼は心の中を見透かしたように話を続けた。

誰もいないって…旅行にでも行ってるの?

いや。出てってもらった…


出てって…って…

つまり、そういうこと。


そういうことって、どういうこと?
意味分かんない…。

はぐらかすように言葉を濁す彼に、それ以上は追求しなかった。彼の妻と対峙する時が近付いているとは知らずに・・・

今回はこの辺で…


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