Love Buddy 彼と私、それぞれの心理
2019年01月17日
自分の部屋に戻ったとたんに、Mの部屋でしていたことに恥ずかしさが込み上げ、思わずベッドに突っ伏した。暫く身悶えするかのように足をバタつかせたりゴロゴロと転がっていると、ふわっとMの匂いが漂ってきた。
髪や服にMの匂いが伝染っていた。それほどまでに密着していたのだと思うと、狂おしさすら感じた。
M…。
仰向けになり唇を指でなぞりながら瞳を閉じ、彼に触れた感触の余韻を味わった。その夜はMの匂いに包まれながら、まるで彼の中にいるような気分に浸って眠りに就いた。
今までに味わったことがない爽快感があった。既にMの匂いは薄れており、前日の夜のことが夢だったのか現実だったのか記憶があやふやになっていた。
シャワーを浴びようとバスルームに入り鏡に映った自分の姿を見て、胸元に痣がついていることに気が付いた。
あれ?こんなのあったっけ?
鏡に近付いて痣を確かめてみると、内出血している感じに見えた。
これって、もしかしてキスマーク?
夢じゃなかったんだ…。
眠っている間にMが私にしていたことを想像すると、胸の先端部分がジンジンと痺れたように疼き、思わず両手で自分の身体をギュっと抱きしめた。身体の奥から湧き上がってくるものを追い払うように、ブンブンと頭を左右に振った。
ダメダメ…。
意識しないようにしなきゃ…。
篭った熱を鎮めるように全身をシャワーで洗い流し、身支度を済ませ部屋から出た。
部屋の前に気怠そうなMが立っていた。
ロビーラウンジで朝食をとり研修会場へ向かった。
道中、Mは何度も欠伸を出していた。
結局、Mの昨晩の状況は聞けずじまいだった。
帰りの電車に乗るべく駅に向かって歩きながら思い出話をしていた。

※イメージ画像/ぱくたそ(www.pakutaso.com)photo:すしぱく
途中で、研修中に同グループになっていた男性を見掛け、挨拶がてら研修の感想を話し合って別れた。
Mの言葉で、色んなものが吹っ切れたと実感した。
なぜだか彼は寂しげな笑顔を見せた。
え…?
私、何か悪いこと言ったの?
オロオロしていると、不意にMに抱き締められた。
益々、訳がわからなくなり、首を傾げて顔の顔を見つめた。
Mはやれやれといった様子で、苦笑した。
彼が何故そう言ったのかを理解しようとせずに、私は無意識のうちに彼に対する気持ちに向き合うことにブレーキを掛け続けていた。
そのことが、彼を翻弄させているとは気付かずに…。
今回はここ迄…
髪や服にMの匂いが伝染っていた。それほどまでに密着していたのだと思うと、狂おしさすら感じた。
M…。
仰向けになり唇を指でなぞりながら瞳を閉じ、彼に触れた感触の余韻を味わった。その夜はMの匂いに包まれながら、まるで彼の中にいるような気分に浸って眠りに就いた。
翌朝
よく寝たぁ…。今までに味わったことがない爽快感があった。既にMの匂いは薄れており、前日の夜のことが夢だったのか現実だったのか記憶があやふやになっていた。
シャワーを浴びようとバスルームに入り鏡に映った自分の姿を見て、胸元に痣がついていることに気が付いた。
あれ?こんなのあったっけ?
鏡に近付いて痣を確かめてみると、内出血している感じに見えた。
これって、もしかしてキスマーク?
夢じゃなかったんだ…。
眠っている間にMが私にしていたことを想像すると、胸の先端部分がジンジンと痺れたように疼き、思わず両手で自分の身体をギュっと抱きしめた。身体の奥から湧き上がってくるものを追い払うように、ブンブンと頭を左右に振った。
ダメダメ…。
意識しないようにしなきゃ…。
篭った熱を鎮めるように全身をシャワーで洗い流し、身支度を済ませ部屋から出た。
はよ…
部屋の前に気怠そうなMが立っていた。
おはよ。
ロビーラウンジで朝食をとり研修会場へ向かった。
道中、Mは何度も欠伸を出していた。
なんだか調子悪そうだね。
そう言うお前はヤケにスッキリした顔をしてるな。
ん。スッキリ爽やか。
…ったく…こっちはお前のせいで…
私のせいで? 何?
お前が…その…俺のを…触るから…
…洗濯する羽目に…
…ベッドにはお前の匂いが…
不完全燃焼なのに眠れるわけ…
…洗濯する羽目に…
…ベッドにはお前の匂いが…
不完全燃焼なのに眠れるわけ…
何、ブツブツ言ってんの?
…あんなことになるんだったら…
お前が寝てる間に、一発抜いときゃ良かった…
お前が寝てる間に、一発抜いときゃ良かった…
ん? 何か言った?
何でもねぇよ!
ふーん、怪しい。
白状したまえ相棒君。
白状したまえ相棒君。
相棒君って…何だよ?それ。
だって相棒でしょ?
Mが自分で言ってたじゃん。
Mが自分で言ってたじゃん。
あぁ、アレな。お前が過去にトラウマを持ってるんだったら、俺に何か出来ることは無いのかって兄貴にでもなった気分で見守ろうかと思ってたから。
けど、いつの間にか、兄貴の立場じゃいられなくなっちまってた。
けど、いつの間にか、兄貴の立場じゃいられなくなっちまってた。
え? Mがお兄ちゃん?
有り得な~い。
有り得な~い。
自分でも思った。俺には妹も弟も居ねえし、兄貴の柄じゃねぇってな。
結局、Mの昨晩の状況は聞けずじまいだった。
最終研修終了後
終わったね。お疲れ様。
お前もな。
しかし、色々あったなぁ。
しかし、色々あったなぁ。
帰りの電車に乗るべく駅に向かって歩きながら思い出話をしていた。

途中で、研修中に同グループになっていた男性を見掛け、挨拶がてら研修の感想を話し合って別れた。
お前、変わったな。肩の力が抜けたっていうか自然体っていうか、男の前でも気負わなくなってる。
今、あの男の人とごく自然に話してた。
今、あの男の人とごく自然に話してた。
Mの言葉で、色んなものが吹っ切れたと実感した。
だとしたら、それはMのおかげだよ。Mが私の心の鎧を脱がせてくれたから。Mが側にいてくれなかったら、永遠に重苦しさから抜け出せなかったと思う。
俺のおかげ… か… 役に立てたんだな。
「立てた」じゃなくて「立つの」だよ。
「立てた」だと過去形になっちゃうでしょ。これで終わりじゃないんだから。関係を続けたいって言ったのは何処の誰よ?
「立てた」だと過去形になっちゃうでしょ。これで終わりじゃないんだから。関係を続けたいって言ったのは何処の誰よ?
そうだな…
お前って何かと暴走しがちだから、俺がついてないとな。逆に、お前は俺の背中を押してくれる唯一の女だよ。
お前って何かと暴走しがちだから、俺がついてないとな。逆に、お前は俺の背中を押してくれる唯一の女だよ。
そう。お互いに必要不可欠な存在なのよ。
男女の枠を超えた相棒として。
男女の枠を超えた相棒として。
男女の枠を超えた…か…
なぜだか彼は寂しげな笑顔を見せた。
え…?
私、何か悪いこと言ったの?
オロオロしていると、不意にMに抱き締められた。
俺、待ってるから。
お前がちゃんと自分の気持ちに気付くまで。
お前がちゃんと自分の気持ちに気付くまで。
益々、訳がわからなくなり、首を傾げて顔の顔を見つめた。
こりゃあ先が長そうだ。
当分はお預けってことか。
当分はお預けってことか。
Mはやれやれといった様子で、苦笑した。
彼が何故そう言ったのかを理解しようとせずに、私は無意識のうちに彼に対する気持ちに向き合うことにブレーキを掛け続けていた。
そのことが、彼を翻弄させているとは気付かずに…。
今回はここ迄…
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