Love Buddy 彼と私のラブゲーム

神谷 幸弥(さや)

2019-01-14
恋愛ヒストリア
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Mに組み敷かれていても、抗うことは出来ず彼を見つめていた。
頭とは裏腹に身体はMを欲している・・・

良いよ…M。このまましても…

両腕を伸ばして彼を引き寄せた。

全く…お前は…
人の気も知らないで…

一瞬目を大きく見開いた後、ふーっと吐息をつき私から離れていくM。

M…?

やろうと思えば何時でも手を出せたのに、何で今まで我慢してきたか分かるか?

うん。やっぱりダメだよね。こういうことって。
Mには奥さんがいるもんね。

違う、そういうことじゃない。俺はお前を失いたくないんだよ。

奥さんじゃなくて私を? どういう意味?

まだお前は自分の気持ちに気付いてない。そんな中途半端な状態で俺がお前を抱いちまったら、お前は一時の感情に流された自分を許せなくなって、絶対に俺から離れていく。情けないけど俺はそれが怖い…

確かに、奥さんのこともあるし、絶対に後悔しないとは言い切れない。自己嫌悪に陥る可能性だってある。


我儘だって言われるかもしれないけど、俺は今の関係を大切にしたい。お前の気持ちも。けど、欲に飲まれて一線を越えてしまうと俺は元に戻れなくなる。肉欲で繋がっただけの安っぽい関係にはなりたくないんだよ。
なぁ?「据え膳食わぬは男の恥」って言うけど、目の前にいる女を抱けない俺は臆病なのか?

悲痛な叫びにも似た、彼の言葉が深く胸に突き刺ささった。

飲み会の席で聞いた、例の親分の「俺だったら最初の日にモノにする」という言葉が脳裏に蘇った。
もし、この場にいるのが親分だったら、私は間違いなく自分の意思に関係なく身体を奪われていたはず。けどMは既の所で踏み止まってくれている。

Mの気持ちも知らずに私は何て無責任なことを…。
今の彼を全て受け入れたい。

ねぇ? M… 抱いて?

今のMを全身で受け止めたくて、彼の胸にしがみついた。

な…お前…俺の話を…

半ば呆れ顔のM。

違うよ。そういう意味じゃなくて、ギューッとして欲しいの。

こうか? どうした? 急に甘えん坊の子供みたいに。

あのね、M。私の話を聞いて?

ん?

Mは臆病なんかじゃないよ。
Mがそこまで思ってくれてただなんて、ちっとも知らなかった。
それなのに私ったら…ごめんね。ありがとう。すごく嬉しいよ。

ああ

私ね?今、Mを丸ごと受け止めたいって思ってる。こうやってギューッとしてもらってれば出来るかなぁ… って。この先も、こんな風に欲情することはあると思う。でも、きっと私達だったら乗り切れる。これから先、いつまで側にいられるか分からないけど、今日のことを絶対に忘れないよ?
だからね、今の一瞬一瞬のMの息遣い、匂い、その腕の感触、全部、私の身体に刻み付けて?

お前、今さらっと言ったけど…
それ、ある意味一種の拷問だぞ。
ヤらずに密着しろってか?
もしかして試されてんのか? 
てか、堪えられるのかよ? 俺…

さぁ?

さぁ?って… 他人事みたいに。

だって、私、男じゃないから、そういうメカニズムは分かんないもん。

この鬼!

むぅ… こんな可愛い鬼なんていないわよ。

普通、それ自分で言うか?
あぁ、確かにお前は可愛い女だよ、俺から見たらな。いつも野郎相手に負けん気出して強がってるけどな。
元々の性格だとは思えないし、男と付き合ったことが無いのか、男に対して何らかのトラウマでも持ってるのか、のどっちかなんだろうと思ってた。俺に対しても対抗心持ってただろ?

そうだっけ?

やっぱり自覚してなかったんだな。俺に告ってきた何日後かに、車の中でお前を押し倒した時も闘志でみなぎった目をしてたぞ。だから、こういう話をするのは早いって思ってたんだ。
けど、さっきのお前の目を見た時は正直言って驚いた。


Mには敵わないや…。
全てお見通しなんだもん。
男に対して負けん気になるのは、多分、小学生の時に悪戯をしてきた変質者のせい。

時間が経過するにつれて、私の下腹部に当たるMのモノが存在を誇張するかのように膨らみ始めた。

あ…やべぇ…

彼の膨らんだモノは徐々に硬さを増してきた。その変化が私に対するものだと思うと、嬉しさが込み上げてきた。

もっとMを感じさせて?

Mの頬に手を当てて、足を絡ませる私。

ちょ…おまっ…刺激すんな…

切なそうな顔をする彼がたまらなく愛しくて、私自身の内部がキュンっと疼いていた。

俺…もうそろそろ…限界…

彼の硬くなったモノが一段と大きく膨らみ、微かに動いた。

みたい…だね…あはっ…

あはっ…じゃねぇよ。
これ鎮めるの大変なんだぞ。
もう自然に治まるのは無理なレベル。

可哀想だから解放してあげる。でも私に感じてそうなったんだから、他の女の人を相手に抜かないでよね。

Mの身体から離れて悪戯っぽく上目遣いで彼を見つめた。

は? 何言ってんだよ。俺が風俗を利用するような男だと思うか?

思ってないよ。私が言ってるのはコレのこと。

部屋に備付けのビデオデッキを指差した。

AVか?

うん、そう。今夜だけは私だけのMでいて?
じゃあ、頑張ってね。

Mの頬に軽くキスをして、彼の硬くなったモノをズボンの上から擦るように撫でた。

お…おい…や…やめっ…

彼のモノが弾くように動き、ズボンが湿り気を帯びてきた。

うふっ。お・や・す・み・な・さ・い・♡

Mの唇に私の唇を重ねた後、自分の荷物をまとめ部屋から出る準備をした。

くっ…この小悪魔!


焦りに満ちた声は聞こえないフリをして、彼の部屋を後にした。

Mと交した初めてのキス…。
自分でも思ってもみなかった、誰にもしたことがない大胆な行為…。

欲情ゆえの動物的な行為なのか、心情的なものによるものなのか、その時はまだ、彼が言った通り、自分でも分からなかった。


今回はここ迄…

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